作り手と商人が出会うとき、新しい市場が生まれる。
私が愛する日本とイタリア。遠く離れた二つの国は、実はよく似ています。どちらも長い歴史の中で、職人の技術を磨き、商人の知恵を育み、人々の暮らしを豊かにする文化を築いてきました。日本人は、寡黙に情熱を内に秘め、陰影の美しさを知るプロフェッショナル。イタリア人は、情熱と愛情を剥き出しにしつつも、強烈な説得力を持つ美の実力者。私たちは、この2つの文化が出会うことで、新しい市場が生まれると信じています。
市場とは、最初から存在するものではありません。価値を理解する人が現れ、その価値を必要とする人へ届き、信頼が積み重なることで、初めて市場になります。だから私たちの仕事は、商品を輸出することではありません。商品の背景にある思想や技術、歴史、そしてつくり手の想いを深く理解し、それが異なる文化の中でも受け入れられ、その魅力を発揮できるように道を切り開くことです。日本の作り手が育んだ価値と、イタリアの商人が持つ市場への感性。その接点をデザインし、新しい市場を育てていくこと。それが、crasculの仕事です。
国境を越えて、新しい市場を共につくる。けれども私たちは、単に海外進出を支援する会社ではありません。企業同士を紹介するだけの会社でもありません。商品と市場、人と文化、作り手と商人。それぞれが持つ価値を理解し、互いを結び付けることで、新しい市場を共につくる会社です。
私たちは、市場をつくるということは、ただ単に商品を売ることではないと考えています。その商品を使う人を知り、自分たちの商品を知り、互いに信頼を築きながら、新しい訴求軸や価値を育てていくことだと考えています。そのために私たちは、必要なあらゆる調査を行い、対話を重ね、商品の魅力だけでなく、その背景にある哲学を商品の価値へと高めます。
また、私たちの業務は提案だけで終わらずに、実際に市場が動き始めるその瞬間まで、ご依頼主様と共に歩み続けます。私たちが目指しているのは、一度きりの取引ではありません。日本の商品とイタリアの市場が互いを理解し、長く信頼し合える関係を築くこと。その積み重ねが、新しい市場を生み出し、未来の日本を豊かにしていくことにつながると信じて、私たちはこの事業を続けていきます。
crascul 代表 佐藤 聖